半夏生の庭(建仁寺塔頭・両足院)・前編
2016年 07月 01日
暦の半夏生に、半夏生のお庭をお届けしたくて記事にしました。
毎年楽しみにしている両足院の「半夏生の庭」。今年も素晴らしい光景を見せてくれました。
まずは室内から見るお庭をお届けします。
(※6月22日撮影)
こちらの毘沙門天さんは、もともと鞍馬寺の毘沙門天の胎内仏でした。
これを関ヶ原の戦いの際、黒田長政が兜の中に入れて奮戦したと言われています。
いずれも毘沙門天の神使なんです。
ムカデは前進あるのみ、というところから勝負事で縁起が良いとされています。
なぜか「祇園の縁結びの神様」ともなっており、戦前は祇園の芸舞妓さんが
「良い旦那様が見つかるように」とお参りしていたのだとか(^-^)
池の周りに見える白い葉が輝いています。これが半夏生。
ワクワクも最高潮に!
やっぱり素晴らしいお庭です。
向こう正面に見えるのはあとで訪れる茶室「臨池亭」。
そしてその左は織田有楽斎の茶室で、国宝となっている「如庵」の写しと言われる「水月亭」です。
先端の三枚の葉っぱが、花の時期に合わせて白化する姿がこの白さの正体です。
書院のガラス戸からの額縁に見えるお庭の美しさ。
緑に包まれたお庭に、白い半夏生。
冬場は枯れてすっかり姿を消してしまうんですが、
ちゃんとこの時期になるとフサフサと葉を茂らせてくれますね。
まずは唐門前の庭園を眺めます。
幾何学模様を描く踏み石、そして、苔庭。綺麗です。
満々と湛える水の美しさとお庭の美しさがシンクロします。
これも面白いですね(^-^)
この池は、鶴が羽を広げた形になっているんです。
先ほどの亀島と対をなしており、「鶴亀の庭」となっています。
クチナシの花も楽しみにしているお庭なので嬉しかったです。
青々とした苔に包まれた石灯籠が存在感を示します。
このモミジが紅葉するころのお庭も見てみたいものです。
2016年6月22日撮影更新が遅れています。建仁寺両足院の半夏生を見に行ってきました。京都市内で半夏生、植物園や勧修寺さんもありますがこれだけの半夏生がこんなロケーションで見られるのはここくらいだと思います。半夏生、見えてきました。すでに人がたくさん来られており引いては撮れず・・。座っておられる人の頭上から。でも見頃でいい感じでしたのでよしとしましょう。半夏生は夏のカンカン照りだと元気がなくなるそうでこんな曇りの日が良いらしいです。水面にも写って綺麗でした。そして思ったのがこの後ろにあるサツキ。名残...... more