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花景色-K.W.C. PhotoBlog

京都・奈良を中心に、花と緑や紅葉の景色、そして時々舞妓さんを撮影しています


by Katsu

半夏生の庭(建仁寺塔頭・両足院)・前編

  
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7月1日。今年の暦では今日が雑節の「半夏生」です。

暦の半夏生に、半夏生のお庭をお届けしたくて記事にしました。
毎年楽しみにしている両足院の「半夏生の庭」。今年も素晴らしい光景を見せてくれました。
まずは室内から見るお庭をお届けします。

(※6月22日撮影)



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まずは両足院にある毘沙門天堂へお参り。
こちらの毘沙門天さんは、もともと鞍馬寺の毘沙門天の胎内仏でした。
これを関ヶ原の戦いの際、黒田長政が兜の中に入れて奮戦したと言われています。


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線香立てには勇猛な虎があしらわれ、真ん中にはムカデが二匹。
いずれも毘沙門天の神使なんです。
ムカデは前進あるのみ、というところから勝負事で縁起が良いとされています。
なぜか「祇園の縁結びの神様」ともなっており、戦前は祇園の芸舞妓さんが
「良い旦那様が見つかるように」とお参りしていたのだとか(^-^)

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数年前に整備されて新しくできたお庭を横目に見ながら、両足院の受付を済ませます。


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坪庭も見事なので思わず見惚れますが・・・


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やはり目指すはこちらのお庭。
池の周りに見える白い葉が輝いています。これが半夏生。


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亀島の頭が覗く池のまわりを半夏生が縁どります。


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数寄屋門の向こうにメインのお庭が見えてきました。
ワクワクも最高潮に!


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半夏生の白さは最高潮。
やっぱり素晴らしいお庭です。
向こう正面に見えるのはあとで訪れる茶室「臨池亭」。
そしてその左は織田有楽斎の茶室で、国宝となっている「如庵」の写しと言われる「水月亭」です。


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水月亭をバックに咲き乱れる半夏生。

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咲き乱れると言っても、花はこのニョロニョロと伸びている部分。
先端の三枚の葉っぱが、花の時期に合わせて白化する姿がこの白さの正体です。


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書院にやって来ました。
書院のガラス戸からの額縁に見えるお庭の美しさ。


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ため息が出ますね。
緑に包まれたお庭に、白い半夏生。


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一つ一つのガラス戸からの眺めを楽しみましょう。


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3つのガラス戸、どの眺めが皆さんのお好みでしょうか?(^-^)


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池の周りを美しく取り巻く半夏生の白が爽やか。


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前日の雨で、苔も青さを取り戻していました。


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ドクダミ科の植物、半夏生。
冬場は枯れてすっかり姿を消してしまうんですが、
ちゃんとこの時期になるとフサフサと葉を茂らせてくれますね。


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さぁ、次はお庭へ出るために歩みを進めましょう。
まずは唐門前の庭園を眺めます。


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今年は門を開けてくださっていたので、覗かなくてもちゃんとお庭を眺められました。
幾何学模様を描く踏み石、そして、苔庭。綺麗です。


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このお庭だけでも見応えがある両足院です。


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丸窓の向こうに広がる苔と松の庭を見ながら、お庭へ。


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いつも釘付けになる、透明感のある蹲。
満々と湛える水の美しさとお庭の美しさがシンクロします。


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今年はここに松を映し込んでみました。
これも面白いですね(^-^)


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さぁ、高台から書院方面を眺める絶好の場所へ。
この池は、鶴が羽を広げた形になっているんです。

先ほどの亀島と対をなしており、「鶴亀の庭」となっています。


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見下ろす半夏生の庭も素敵ですね。


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まだクチナシの花も咲いてくれていて、辺りはいい香りに包まれていました。


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茶室前から見るとこんな感じ。
クチナシの花も楽しみにしているお庭なので嬉しかったです。


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こちらから数寄屋門を眺めるアングルもお気に入りです。


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茶室前の苔庭。
青々とした苔に包まれた石灯籠が存在感を示します。
このモミジが紅葉するころのお庭も見てみたいものです。

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水月亭はにじり口から中を見せてもらえました。


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さて、後編では茶室でお茶を頂いた後、お庭を歩きます。
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Tracked from ぴんぼけふぉとぶろぐ2 at 2016-07-09 23:44
タイトル : 建仁寺 両足院の半夏生
2016年6月22日撮影更新が遅れています。建仁寺両足院の半夏生を見に行ってきました。京都市内で半夏生、植物園や勧修寺さんもありますがこれだけの半夏生がこんなロケーションで見られるのはここくらいだと思います。半夏生、見えてきました。すでに人がたくさん来られており引いては撮れず・・。座っておられる人の頭上から。でも見頃でいい感じでしたのでよしとしましょう。半夏生は夏のカンカン照りだと元気がなくなるそうでこんな曇りの日が良いらしいです。水面にも写って綺麗でした。そして思ったのがこの後ろにあるサツキ。名残...... more
by kwc_photo | 2016-07-01 07:01 | 京都(Kyoto) | Trackback(1)