祇園放生会/ぎおんほうじょうえ(祇園甲部豆純さん、豆こまさん)
2016年 06月 07日
比叡山の大阿闍梨によって奉納されるこの行事、祇園甲部の舞妓さんも参加して鮎の稚魚が祇園白川に放流されます。
日頃、たくさんの動植物の命を頂いていることに感謝しましょう。
仏教の不殺生(アヒンサー)の教えが源流にあります。
生命あるものを殺すなというだけでなく自他の生命を生かす、大切に生きるということ。
しかしながら、我々は毎日動植物の命を食べて生きています。
不殺生といっても、そういうわけにはいきません。
そこで、この日は捕まえたものを放して生かしてあげるという行いをすることで、
日々頂く「命」に感謝しましょう、という行事なのです。
毎年栢木寛照さんがご挨拶の中でこんな内容をお話してくださったんですが、
昨年秋に善光寺の副住職として入山されたので、今年は来ることができなかったそうです。
今年は豆純さんと豆こまさん。いい笑顔で豆純さんが暖簾をくぐって出てこられました。
名前入りの傘をもって着席されました。
大丈夫。ここに晴れ男がいますからね~(^-^)
6月の花かんざし、アジサイの花があしらわれています。
花かんざしは、柳に撫子ですね。
楽しそう(^-^)
上紅も入って、すっかり綺麗になりました。
皆で両手を合わせて放生文の読経を聞きました。
その後、手桶に鮎の稚魚が入れられ、放流を待ちます。
豆純さんは昨年参加されているので慣れたもの。
豆こまさんはお姉さんの手つきを観察中(^-^)
豆こまさんもしっかりそれを見ています。初々しいですね。
自らの命の尊さにも思いを馳せる行事だと思います。
阿闍梨様によるお加持も受けさせていただきました。
毎日の食事に心新たに感謝していきたいと思います。
勤修いただいた比叡山延暦寺、赤山禅院ほか関係者の皆様、豆純さんと豆こまさん、ありがとうございました。