龍胆咲く(大徳寺塔頭・瑞峯院)
2015年 11月 08日
嬉しい出会いに喜んだ瑞峯院。もう一つの出会いも(^-^)
(※10月24日、31日撮影)
台杉もかっこいいです。
独坐庭です。
重森三玲庭園の中でも好きなお庭。
波紋を表す砂の紋が大きく、力強いのが特徴です。
ただ、お天気が良いと影がくっきり落ちるので、ちょっとコントラストがきつめです。
この石の佇まいが素晴らしいのです。
重森三玲が仕組んだこのお庭の物語は、見る人にいろいろなイマジネーションを与えてくれます。
十字架の庭です。
ほら、この角度から見ると、7つの石組みが十字架の形のラインを描いています。
曲線を描く苔との境も美しい。
一つのようにみえる画面下側の石は・・・
2つの石組みです。
真横から見ている時はラインを描いていることはわかりません。
2つ上の写真のアングルからみると、キレイに直線を描いていることがわかります。
重森三玲がこのお庭に隠した十字架。瑞峯院に縁のあるキリシタン大名、大友宗麟に着想を得たと言われます。
ご挨拶のあと、二言三言お話したあと、「お茶いれようか?」と・・・
え!と驚いたものの、ありがたくお受けいたしました(^-^)
お茶席にお通しいただきご住職と二人。
お茶碗を取りに行ったり、お茶菓子あるかい~?とお寺の方に頼んだり。
その間に、藤袴をあしらった花瓶を撮らせていただきました。
ひゃぁ、緊張します。お作法わかってないし(^^ゞ
お茶を立ててくださるご住職。いやはや、有り難い出会いをいただきました。
そして、お話をしていると、更に驚きが。私の職場の話になり、そこだったら、あの方をご存知かな・・・と
言いつつ、名前が出てこないなぁ・・といろいろとヒントを頂いていたのですが、どうも私の知っている
お世話になった方のことでは?と思い当たって「もしかして・・・」と、とある方の名前を切り出してみるとアタリ!
共通の知り合いがいたということで、更にお話が盛り上がりました。
すると・・・お寺の方がご住職のところへ耳打ちに。
「JTBの団体様がお着きです。ご説明の準備を」
そう、この日はそんな予定があったそうなんです。お忙しいのにも関わらず、ふとお声がけしてくださったんですね。
「そうそう、そろそろ袈裟姿に着替えなきゃ。それじゃぁね。」
仏様のような柔和な笑顔を残して、ご住職はお召し替えに行かれました。
何だか嘘みたいな時間でしたが、こんな出会いがあるなんて。嬉しい一日となりました。
この子達、朝は寝てるんですよね~。
お日様が当たって、目を覚ましたようです。
京都のお寺で、これほど龍胆が咲いているところは他に知りません。
思いがけない出会いでした。
秋の花の中でも、ホントに控えめで、それでいて清楚な美しさ。
思いがけない2つの出会いが重なって、忘れられない訪問となりました。