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花景色-K.W.C. PhotoBlog

京都・奈良を中心に、花と緑や紅葉の景色、そして時々舞妓さんを撮影しています


by Katsu

生谷家特別公開(京の夏の旅2015)

  
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京の夏の旅で公開されている生谷家。
町家の中に、様々なお宝を飾ってくださっていました。





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鞍馬口駅からほど近いところに存在する生谷家。
明治時代まで「万(よろず)や」の屋号で青物問屋を営んでいた旧家です。


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この町家は歴史的意匠建造物・景観重要建造物・歴史的風致形成建造物ということで京都市から認定されています。


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もちろん屋根には鍾馗さんが(^-^)

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お宅の中に入らせてもらうと、吹き抜けのこのスペースが気持ち良い~。



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まずは一階のお部屋へ。
こちらには、近年作庭された「光臨庭」があります。


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尾形光琳邸宅があった場所から近いこと、仏神の降臨を願ってのことから、
「光」琳と降「臨」を取って、光臨庭と名付けられたそうです。


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中央の赤い石を「光琳石」と呼び、左右の石と合わせて三尊石としています。
これらの石は尾形光琳敷地内にあったものと伝わります。


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立派なお軸がかかるお部屋。
籐むしろに葦簀の襖。夏の風通しを考えた、涼やかなお部屋の工夫。
もちろん、冬になると普通の襖と畳に戻されます。


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お庭を見ながら、二階へ上がります。


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町家らしい階段です。


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お軸が惜しげも無くかけてあります。


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なんと松平定信の書!
力強い墨跡ですね。
刀剣と香炉もあわせて床の間に飾ってありました。


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勝海舟の書。


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二階も葦簀と籐むしろ。
気持ちいいお部屋です。


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これまたお宝をたくさん展示いただいていました。
中央は目玉の「新選組発注の刀」。島田魁が発注したという曰くつきの刀です。


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虫籠窓をバックに、陸奥守包重。


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銘もはっきり確認できます。


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こちらは海部泰吉。
カイフヤスヨシとカタカナで銘が刻まれたものは珍しいようです。


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匕首も展示されていました。


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見下ろす町家。
梁が立派ですね。


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おくどさん。


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おや、これはいわゆる「おままごとセット」ですね。すごく精巧に作られています。
お重は本物。漆に金蒔絵の逸品です。


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祇園祭の団扇、ご自由にお取り下さい、とのことだったので、並べさせてもらいました。
「おー、こんなに綺麗に」と係の方に喜んでもらいました(^-^)


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階段の見える光景。
町家の美、ですね。


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山岡鉄舟の扇絵も額装されていました。


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井戸端にも坪庭が。
何気ないところにも杉板を使って、おしゃれなお庭にしてしまうのが素晴らしいですね。


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お宝いっぱいの生谷家。
今年は暑い夏になっていますが、クーラーも効かせていただいていますので、
ゆったりくつろがせて頂きました(^-^)
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Tracked from デジタルな鍛冶屋の写真歩記 at 2015-08-07 16:51
タイトル : 生谷住宅 京の夏の旅・2015
毎年、夏のこの時期に行われております京の夏の旅、 通常非公開となってる建築や庭園などを特別に公開してくれる、ありがたいイベント。 その中の一つ、明治時代まで「万(よろず)や」の屋号で青物問屋を営んでいた、 旧家の生谷家住宅に行って来ました。 1.国の有形文化財。 老朽化が進んでいたのですが、近年綺麗に改修され甦りました。 2.格子の美学。 駒寄に出格子が魅せる京町家。 3.青物問屋。 今で言う所の流通業のようなもの。 4.びっしり!。 玄関くぐって振り...... more
Tracked from Deep Season  at 2015-08-30 19:21
タイトル : 生谷家住宅
 よろずや  生谷家は、室町時代の御家人であったが、時の所司代の命で賀茂川築堤を成し遂げ、  「万(よろず)や」の屋号で青物問屋を営んでいた。  近年に作庭された坪庭は、「光臨の庭」と名づけられている。  中央に配置された存在感のある赤茶けた石は、尾形光琳屋敷内にあったと伝わる光琳石だそうだ。  白梅を添えた光琳石を風神に、那智黒石敷で流水を表現し、石橋の先の紅梅を配した右岸には  青石で風神を見立てている。    光琳の代表作「紅白梅図屏風」が、光琳が傾倒した俵屋宗達...... more
by kwc_photo | 2015-08-06 22:57 | 京都(Kyoto) | Trackback(2)