11日に立ち上がった長刀鉾。
翌日には懸装品が装着されていき、完全体になります。
手際よい鉾の懸装品装着の様子をお届けします。
長刀鉾へ到着。
ちょうど車輪をとりつけるところでした。
すでに屋根も取り付けられ、長刀鉾の雰囲気は出ていますね。
正面の屋根裏には、鶴。
松村景文の「金地著彩群鳥図」の一部です。
後ろには孔雀も。
先ほど取り付けられた車輪を磨いていきます。
くろぐろとした車輪は人の背の高さほどあります。
青空にそびえる長刀鉾の鉾頭。
長刀鉾の天王は「和泉小次郎親衡(いずみこじろうちかひら)」。
昭和60年の復元品です。
鯱はお城のシャチホコとは逆に、外を向いて取り付けられます。
細い棒が何本も登場。
なるほど、胴懸、見送りなどを掛けるときの枠ですね。
釘を使わず組み上げていく様子はお見事。
八坂神社の御神紋が現れました。
懸装品の下に取り付けられる幕なのですね。
角と長辺の中央には紅い帯が懸けられました。
さぁ、前懸が登場です。
まだ「下着」状態の長刀鉾。
ちょっとレアな姿ですね。
上水引も装着。
いよいよ鉾らしくなってきましたよ。
友禅染の白孔雀の胴懸が登場。
2006年の新調品です。
しっかりと結んでいきます。
二番水引。
四神(青龍、朱雀、白虎、玄武)と八珍果(りんご、銀杏、びわ、桃、ざくろ、柿、梨、レイシ)が
刺繡されています。
綺麗に二番水引がついた後は、下水引。
上下でしっかり結んで固定します。
おや、高欄の金具が登場。
これも四隅をはめ込み式で組み立てます。
スライドして・・・
カチリ。綺麗にはまりました。
この金具、天保七年の作。
各種動物が描かれている(三十六禽)のですが、こちらの面はなかなかユニーク。
右から、ミミズ、蛇、ナメクジ、クジカ、馬です。
じっくり金具のナメクジを見たのは初めてかも(笑)
お、懸装品取り付けが完了ですね!
青空のもと、見事な姿を表した長刀鉾。午後からの曳初めに備えます。
いよいよですね!盛り上がってきました(^-^)