蹴鞠(京都御所一般公開)
2014年 11月 03日
雨天のため、毎年の場所ではなく、新車寄の屋根の下での開催です。
鹿革を二枚張り合わせた、とても軽いものだそうです。
さぁ、出番です。
蹴鞠の装束は烏帽子(えぼし)、鞠水干(まりすいかん)、鞠袴(まりばかま)、沓(くつ)。
雅ですね。そして格好いい。
天井や柱の制約もあり、少し窮屈そうでしたが、次第に躍動感が出てきます。
サッカーボールのように空気が入っているわけではないので、反発力は弱い。
つまり、正確にヒットさせないと、鞠はちゃんと上に上がってくれません。
これ、沓(くつ)が脱げないように、襪(しとうず)と縫い付けてあります。
鴨沓(かもぐつ)と呼ばれるのは、鴨のくちばしに似ているからだそうですよ。
鞠水干は香金紗、鞠袴は左右の色が違いますね。この袴は片身替と呼ばれます。
烏帽子も紫の緒で結ばれています。これが蹴鞠界では最も位の高い装束です。
ちなみに、ここに見える袴の色で蹴鞠の段位がわかるんです。
浅葱(スカイブルー系)が初級者、次いで、柿色、下のほうが萌黄(緑)、
桔梗(青紫系)、紫、朽葉(茶)、萌黄、の順に上手な人、ということになります。
雨の中でしたが、楽しませていただきました。