茂山あきら社中・狂言会(金剛能楽堂)
          
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茂山あきら社中の狂言会。
楽しい演目がいっぱいでした。
その中から、いくつかご紹介しますね。



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まずは鎌腹。
鎌がついた棒を持った奥方様は、仕事もせずにほっつき歩く亭主にご立腹。
亭主を追い掛け回しているところに仲裁人が現れます。


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何とも情けなさそうな亭主。
この方、一昨年の節分のとき、平安神宮での狂言で演じておられた方でした(^-^)


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仕事をしない亭主など、こうしてくれる~!
今も昔も、御内儀さんはコワイものですね(笑)
いやいや、ちょっと落ち着け・・・と仲裁する方も苦笑気味です。


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懲りない亭主。
仲裁人が何とか御内儀をなだめ、亭主に鎌を持って山へ仕事に行かせると話をつけましたが・・・
えーい、忌々しい、ヨメに殺されるくらいなら、自分で死んでやる!と意気込みます。


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渕川から身を投げてやろうか・・・
いや、そんなことをすれば、ただ足を滑らせて死んだと思われておしまいだ。
何とかあの憎々しいヨメの面当てになるような死に方はないものか・・・


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そうじゃ、この鎌でザバーっと腹をかっさばいて・・・これを鎌腹と申す!

えい!と気合いを入れますが、チョンと鎌があたっただけで
「イタイイタイ・・・どこか怪我はなかったか」と、傷の心配をする始末(笑)


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それならば!と今度は首へ鎌を下ろそうとします。鎌首じゃ~!
死に方を考えるたびに、回りに「これから珍しい死に方をするから見に来い!」
と触れ回るのも滑稽です(笑)


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鎌を地面に置いて、そこへ倒れかかればグサッと刺さるはず。
しかし、臆病風に吹かれて、鎌を飛び越えてしまいます(笑)
それならば、目隠しをして!

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距離が測れないから、と何度もチラ見して・・・
やっぱり飛び越えてしまいました(笑)


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そのうち、男が死のうとしているという噂を聞きつけたヨメがやってきます。
死ぬのを思いとどまって山へ柴刈りに行こうとしていた男は、再び見栄を張って「今死ぬぞ!」と。


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どうあっても死ぬというのなら、私も渕川に身を投げて死にます・・・と打ちひしがれるヨメに、
「そうか、それじゃぁ、ワシの代わりに死んでくれるか」と曰って、
再びヨメに追い掛け回されて舞台は終わります(^-^)。


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次は神鳴。
雲の隙間から足を踏み外して落ちてきたのは雷様。
腰をしたたかに打ち付けてしまいました。


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薬師を見つけた雷様、人間にするのと同じように治療せよと命じます。


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頭熱を測る薬師。


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次は鍼治療。
アイタタ!とのたうち回る雷様の演技もコミカルです。


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後半は、同じ演目をベテランさんが演じます。
雷様、子供の雷様は可愛かったですが、こちらはナカナカ迫力あり(笑)


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頭熱を図られる時の表情も面白いですね。


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治療にあたって、「構えて光らせ給うな、鳴らせ給うな」と及び腰だった薬師。
鍼を打ち始めるときはノリノリなのが笑えます。


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おお、腰の具合がだいぶ良おなった!」とご満悦の雷様。
この後、薬師に治療費を請求されますが、手持ちがありません。
今後800年のうち、雨風を操って干ばつや水害から守ることを約束して天に帰って行きました。


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次の演目は「寝音曲」。
茂山あきら師匠が出演です。
太郎冠者の謡がうまいと聞いたご主人様、何とか謡わせようとしますが・・・
この先、何度も謡わされるのはゴメンだと、いろいろ理由をつけて断ろうとします。


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酒を飲まねば謡えない、というので、ご主人はなみなみと酒を飲ませます。
さぁ、謡ってみせてくれ、というと、今度は「女の膝枕で寝ながらでないといい声がでない」と。


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ご主人は「ワシの膝枕ですまぬが、ここで寝て、さぁ謡って」と促します。
仕方なく謡をはじめる太郎冠者。上手な謡が始まります。


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それでは座って謡ってみよ、というと、わざと「キャー」とすごい声で謡う太郎冠者(笑)。
寝ると上手になって、起きると下手になります。
ご主人様は寝させたり座らせたりを繰り返すうち・・・太郎冠者は上手下手を逆にしてしまいます。
お約束的なお笑いですが、何とも味のあるお笑いですね。


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最後は再び「鎌腹」。
いやぁ、能舞台って檜皮葺で本当に立派ですよね。


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渕川を覗きこむ男。


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鎌を振り回して腹にグサーッ!
と掛け声だけは良いのですが、絶対死ねません(笑)


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いちにのさん!でやるぞ!と言いながら、「2つ半」で止める男(^-^)。
コミカルですねぇ。


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地面から突き立った鎌に倒れこんで死んでやる!
説明はいいから、はようやりなさい!と言いたくなりますね(笑)


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ヨメが止めに入るのも計算のうち?(^-^)
ひょうきんな表情は狂言の味わいの一つですね。


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伝統的な「ベタ」なお笑い。
それは今の吉本などのお笑いのルーツと言えるのかもしれませんね。

伝統芸能「狂言」。気楽に見に行くのも楽しいですね。
また機会があれば見たいと思います(^-^)
by kwc_photo | 2014-10-14 00:10 | 京都(Kyoto) | Trackback | Comments(14)
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Commented by ei5184 at 2014-10-14 04:29
そうなんですよ、とても話がおもしろいのですが
観る機会が極端に少ない!
此処は無料開放だったとか、次回は是非観たいものです。
今度女将にあったら頼んでおこう(笑)
Commented by arak_okano at 2014-10-14 06:49
臨場感溢れる、詳しい解説つきの狂言の超大作を有り難うございます、バグースです。目の前で演じているようです。台風は大丈夫でしたか。
Commented by youpv at 2014-10-14 10:23
おはようございます~。
直前までご一緒していましたので
訪れたらよかったなぁと思いました。
それにしても凄く綺麗に撮られていますね(^^)
Commented by さっちゃん at 2014-10-14 19:19 x
楽しく拝読させていただきました
まるで一緒に見ている感じ(⌒▽⌒)
私も機会があれば、狂言見に行ってみよ〜
Commented by deepseasons at 2014-10-14 19:53
こんばんは〜
狂言もむずかしいとおもっていましたが、ほんまに大衆
娯楽ですよね。 同じ行為を繰り返したり現代の喜劇や
漫才にも通じます。 真ん前から臨場感伝わる写真ですね。
こんな催し物も定期的におこなわれているのですか〜
Commented by kwc_photo at 2014-10-14 22:43
>eiさん
たしかに、狂言って見る機会はあまりないですね。
この日はご招待という形をとっていただきましたが、
入場無料でした。満員御礼でしたよ。
ぜひお母さんに申し出てもらえれば!喜ばれると思います。
Commented by kwc_photo at 2014-10-14 22:43
>アラックさん
演者の皆さんの表情がなかなかよくて、もうこりゃ一気に
アップだ!と長編になってしまいました(^-^)
どの狂言もクスリと笑える滑稽と、その中に教訓が入って
いるという、本当にわかりやすい物語ばかりです。
Commented by kwc_photo at 2014-10-14 22:44
>youpvさん
ご招待の形でなければご一緒できたかも、ですね。
入口でチケットを確認されていましたので・・・。
でもこのような狂言会は機会があればみたいですよね。
最初は立ち見でしたが、いい場所に収まって、真正面
で撮影ができましたよ(^-^)
Commented by kwc_photo at 2014-10-14 22:44
>さっちゃんさん
ありがとうございます~(^-^)
楽しかったお話の内容を、さらにわかりやすくキャプション
にしたつもりでしたが、楽しんでいただけて良かったです。
狂言は、一見難しそうに見えますが、とてもわかり易くて、
子供も笑ってみていましたよ(^-^)
Commented by kwc_photo at 2014-10-14 22:44
>deepseasonsさん
そうなんですよね~。まさに大衆娯楽。吉本新喜劇の祖先
と言ってもいいんじゃないかなぁと思いました。
ベタなんですが笑ってしまう、思いの外の展開に笑ってしまう、
そういう仕掛けがいっぱいあって、ずっと楽しめました。
この日はお声がけを頂いたおかげで機会を得ることができ
ましたが、また機会があればぜひ見たいなぁと思います(^-^)
Commented by akiba-echo at 2014-10-15 21:44
こんばんは
見事ですね。狂言はなかなか拝見する機会も、ましてやカメラ持込
の機会もないですが、それにしても、良いポジションで撮影されてい
ますね。
こういう場合は、シャッターの音などどのようにされるのでしょうか。
ちょっと、気になりました。
Commented by ganbaru-hirotan at 2014-10-17 21:14
こんばんは!
能言、見たことないです。
でもすっごく面白そうですね~。
今のお笑いの原型になっているのかな?
生で見たくなりましたよ。
皆さん、表情豊かでうらやましい。
Commented by kwc_photo at 2014-10-17 21:48
>akiba-echoさん
狂言、本当に見る機会が少ないですね。
今回はとてもいい機会をいただき、うれしかったです。
正面の最後列で見せていただきました。
シャッターはサイレントモードです。あまり連写はしません。
やはり上演の邪魔になってはいけませんものね。
Commented by kwc_photo at 2014-10-17 21:48
>ganbaru-hirotanさん
狂言、楽しいですよ。わかりやすいのが良いです。
あ、能と狂言が混ざっちゃってますね(^-^)
これは狂言。セリフがちゃんとあります。壬生狂言は無言なんですが。
能は唄に合わせて舞われますね。能面をつけて。
仰るとおり、表情がゆたかで、滑稽があるのが狂言ですね。
ぜひ一度生でご覧くださいね~。
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