ブログトップ | ログイン

花景色-K.W.C. PhotoBlog

京都・奈良を中心に、花と緑や紅葉の景色、そして時々舞妓さんを撮影しています


by Katsu

月下美人咲く

  
月下美人咲く_f0155048_19521784.jpg
月下美人。
この不思議な花は、夜咲き始め、深夜までに満開を迎えます。
故に、家で育てている人以外は、なかなか実物を拝めない神秘の花。

今年の開花は2輪。幻想的な花の様子を少しだけお届けします。






月下美人咲く_f0155048_19525165.jpg
今年も実家で月下美人が咲きました。
サボテン科のこの花。
花が開くまでは何の香りもしないのに、ここまで開くと甘い香りが充満します。


月下美人咲く_f0155048_19532445.jpg
二輪咲いたこの日は、玄関の外でも、もう月下美人の香りを感じましたよ。


月下美人咲く_f0155048_1956426.jpg
ななめ横から見ると花の構造がよくわかります。
長い雌しべ、そして、奥から長い毛のような雄しべがたくさん伸びています。


月下美人咲く_f0155048_1958722.jpg
この花弁が香りの出処。
花粉の媒介をしてくれるコウモリを引き寄せるための甘い香りなんです。


月下美人咲く_f0155048_1957166.jpg
コウモリが吸い寄せられる気持ちがわかる、香水のような高貴な香り。


月下美人咲く_f0155048_19574842.jpg
独特の美しいフォルム。


月下美人咲く_f0155048_20524357.jpg
蕾がついた時はほんの爪先くらいの大きさ。
それが花開くと直径20cm以上にもなるんです。


月下美人咲く_f0155048_19591140.jpg
蕾は下を向いて出てくるのですが、花は開くにつれて上を向いていきます。

月下美人咲く_f0155048_20531876.jpg
これがほぼ満開の状態。
垂れ下がった花茎から90度曲がって上を向こうとしていますね。
これは花粉を媒介してくれるコウモリが、ホバリングしながら
うつむき加減で花粉と花蜜を摂食するため、それがし易いように対応しているのです。



月下美人咲く_f0155048_2012151.jpg
蕾もこの平たい葉っぱから直接出てくるんです。
葉っぱではなく、葉状茎なんですね。

何とも不思議な花。そして、咲くのも夜だけ、しかも一夜限りなんです。朝には萎れてしまいます。
この神秘的な花を毎年楽しめるのはありがたいことです(^-^)
   にほんブログ村 写真ブログ 植物・花写真へにほんブログ村 写真ブログへにほんブログ村 写真ブログ 風景写真へにほんブログ村 写真ブログ 京都風景写真へ PVアクセスランキング にほんブログ村   
by kwc_photo | 2014-10-13 00:02 | 京都(Kyoto) | Trackback