輪違屋にて(京の夏の旅)
          
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2014年 京の夏の旅。
久しぶりに公開された花街、島原の輪違屋さんを訪れました。




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前回、2004年の公開時は「バスツアー」に乗っかって訪れた輪違屋さん。
当時、ちょうど浅田次郎「輪違屋糸里」が出版された折で、
舞台となったこちらに訪れることができたのがとても嬉しかった記憶が。


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ポストにも輪違屋のトレードマークがあります。


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玄関を入ったところを見上げると・・・
何とツバメの巣。

ということは、普段は表の引き戸は開けっ放しなのでしょうね。
京の町家。昔はこんなだったような(^-^)。


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さぁ、入らせていただきましょう。
窓にも輪違屋のマーク。


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十三段の階段と、輪違屋マークがあしらわれた暖簾。
ワクワクしますね~。


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お部屋の方へ進みます。
お庭が見えてきました。


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お部屋から額縁風に。


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小さいながらも風情のいいお庭です。


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L字に作られたお庭。
お部屋から眺めるのがいいですね。


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この襖・・・太夫さんたちの恋文やご贔屓の方へのお手紙の下書きが貼られています。
太夫さんは芸事に秀でたお方。文字もとても達筆です。

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お部屋の奥から。
もともとは置屋さんだった輪違屋さんは、途中から置屋も兼ねたお茶屋さんになりました。
料理を作る大きな台所がないため、宴会のお料理は仕出し屋さんから取り寄せていたそうです。


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このお部屋の奥のお庭も素敵です。


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右の灯籠はキリシタン灯籠。
おそらく、ご禁制の時代には脚部分のマリア様が見えないよう、後を向いていたのでは?との説明でした。


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この建築で面白いのは、庇部分に柱がないこと。
大きな庇を支える柱がないのは、広々と見せる工夫でしょうか。



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新選組ゆかりのこのお店には、近藤勇が書いた書を金屏風に仕立てた逸品があります。


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そして、この床の間の書は、輪違屋さんの以前のご当主さんの筆。


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こんなところにも輪違屋の紋が。


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もともと置屋として営業していた頃の店の名前は「養花楼」と言いました。
太夫さんのみならず、芸妓・舞妓さんも擁する置屋さん。
まさに「花を養う」場所だったのですね。


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暖簾を内側から。
ドラマチックな光が照らしてくれました。


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十三段の階段はとても幅が広く、一般的な町家建築とは一線を画します。
この上に、有名な「傘の間」「紅葉の間」がありますが、撮影は不可。
10年前も不可だったなぁ・・・(笑)。

階段の上の踊り場(廊下)が狭く、撮影をする人が溜まると危ないとのことでした。

本当の紅葉を塗り壁に貼り付けて、剥がしたあとに彩色を施した「紅葉の間」、
大きな道中傘を貼り付けた襖のある「傘の間」とも見事でした。
傘の間には桂小五郎の書もあり、歴史を感じることができる、輪違屋さんでした。

次回の公開はいつになるかわかりません。興味のある方は9月30日までですので是非!
by kwc_photo | 2014-08-25 21:54 | 京都(Kyoto) | Trackback(4) | Comments(26)
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Commented by みりおじ at 2014-08-25 22:17 x
天気もいいのに、こんなに人気のない日もあったんですね!

まるで貸し切りみたいです。

ほんと、時代の重みを感じるすてきな場所ですね。


Commented by cynchia at 2014-08-25 23:14
こんばんは、重厚な感じがします。
手入れも大変でしょう。
Commented by kurese0535 at 2014-08-25 23:15
こんばんわです。
京の夏の旅のとこ、今年どこにも行けてません。
この雰囲気よいですね。
暑いと思いますが暑さを感じさせない見事なお写真ですね。
人は少ないのでしょうか?かなり行きたくなってきました。
Commented by walkingkyoto at 2014-08-26 00:07
ここは、いいですね!
特に、ここの2階はやっぱり、なおいいです。
涼しくなったら、雨の日にでももう一度行ってみたいです。
Commented by davidmittu at 2014-08-26 00:16
こんばんは。
やっぱり訪れたくなりました(笑)
当時の人たちはみなさん字が上手ですね~。
最近京都以外の景色ばかり見ていたので、
畳とか襖を見たくなりました(^^)
Commented at 2014-08-26 04:57
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by 阿修羅王 at 2014-08-26 06:03 x
おはようございます。
私も10数年、いや、20年くらい前にこちらで食事をしたことがあります。
懐かしいお部屋の様子に、また行きたくなりました。
あの時は高校生くらいの若い太夫さんが来て下さいました。

う~ん、再訪したくなりましたよ。
Commented by arak_okano at 2014-08-26 07:58
本当に凄いですね、今までよく保存してくれました。
そして公開してくれました。
次はないかもしれない貴重な写真を有り難うございます。
バグースです。
Commented by mituamikko109 at 2014-08-26 10:10
ここは、行ってみたいと、ずっと思っていました。
特に2階を見たくて・・・次はいつかわからないのですね。
暑さも和らぎそうですので、なんとか、角屋さんも一緒に見てきたいです♪
Commented by youpv at 2014-08-26 10:16
おはようございます~。
私も先日訪れました。バスツアーが来ていましたが
ちょうど正午くらいになると昼ごはんに行かれたのか
人も殆どいなくなり、建物を眺める事が出来ました(^^)
Commented by misat at 2014-08-26 12:56 x
黒光りした柱、床板が歴史を感じさせますね。
意匠を凝らしたお部屋が色々とあるのですね~^^
お庭も何だかとても落ち着くお庭だなと思いました。
来月訪ねてみたいと思います^^
Commented by kwc_photo at 2014-08-26 18:33
>みりおじさん
この日、朝から蒸し暑い日でした。祇園祭のさなかです(^^)。
人が空いているかも?との期待むなしく、一番にならんだ
私の後ろにはすごい行列が!
ありがたいことに、券売で手間取られたり、手前の部屋での
説明で皆さん足止めされたりで、しばしの時間のみ貸し切り
状態がありました(笑)

島原が花街として栄えていた頃の面影が残る、ステキな建物
です。角屋さんもいいですが、やっぱり輪違屋さんが良いですね。
Commented by kwc_photo at 2014-08-26 18:33
>シンシアさん
この輪違屋さんは、今も営業されている置屋さん兼お茶屋さん
なのですよ。なので、建物も普段はお客様を入れておられます。
文化財指定されている建物ですが、こうやって使われることで
さらに味わいが増しているような気もしますね(^^)。
Commented by kwc_photo at 2014-08-26 18:33
>kureseさん
今年の夏の旅、絶対ここと角屋さんは!と思っていました。
この日は輪違屋さんだけで終わったのですが、後日角屋さん
も行ってきましたよ。
えっと・・・人は多いです。今回、輪違屋も角屋も大人気
のような気がします。
私は輪違屋は朝イチ、角屋は終わりがけに訪れましたので、
人が少ない中での撮影ができましたよ(^^)。
Commented by kwc_photo at 2014-08-26 18:34
>walkingkyotoさん
いい空間でした~。10年ぶりの訪問でしたが、本当に変わりなく、
素晴らしい保存状態だと思います。やっぱり建物は使わないと
ダメだなぁという気がします。
2階は撮りたいですね~。でも見るだけでも価値あるお部屋ですね。
Commented by kwc_photo at 2014-08-26 18:34
>davidmittuさん
あの大船鉾曳き初めの日、の朝でした。
祇園祭で人がそちらに吸われていると思って狙ったのですが、
なんのなんの。朝から行列でした。一番ノリでしたけどね(笑)
何ともステキな空間ですよ。もうひとつ、新選組ゆかりの
角屋さん、そして壬生寺や八木邸なども併せて訪れてみて
くださいね。新選組ファンになるかも?!
Commented by kwc_photo at 2014-08-26 18:34
>鍵コメさん
わぁ、ありがとうございました。
そうそう、説明の方がおっしゃっていました。ここは角屋さんのような
台所がないのです。だから仕出しでお料理を取り寄せて・・と(笑)
記事修正しておきました~!
Commented by kwc_photo at 2014-08-26 18:34
>阿修羅王さん
おお、食事をされたことが!いいですね。
私は10年前の公開の時に、京都府民ながらバスツアーに乗っかり、
ここを訪れました。9000円くらいでしたが、魚三楼での昼食、
御香宮での美味しいお茶とお茶菓子もあって、お得な感じでしたよ。

次はいつ公開になるかわかりません!ぜひ行ってみてくださいね。
Commented by kwc_photo at 2014-08-26 18:34
>アラックさん
島原もたくさんのお茶屋、置屋さんがあったそうですが、
立地の関係でどんどん廃業されたのだそうです。
今でこそ町の中にあるように見えますが、当時は
すべて回りが田んぼ!現代になってからも、宴会はできても
二次会ができない、というような有り様で、現在はここ一軒
になっています。今後も保存していってほしいですね。
Commented by kwc_photo at 2014-08-26 18:34
>mituamikkoさん
10年ぶり!とのことで、記憶をたどれば、確かに2004年に
行っていました。次もまた10年後くらいになるのでしょうか。
ともかくも普段は見せてもらえない場所なので、絶対に
行きたいと思っていました。
角屋さんとともに人気ですので、ぜひ平日あさイチで!
Commented by kwc_photo at 2014-08-26 18:34
>youpvさん
輪違屋さんは人気ですよね~!
私は祇園祭のさなかに朝イチで並びましたが、
気がつけば後ろに長蛇の列。ビックリでした。
広く撮れたのは、説明のおじさんが前の部屋の前で
皆さんを止めて説明をしてくださっていたおかげです(笑)
Commented by kwc_photo at 2014-08-26 18:34
>misatさん
使い込まれた、磨きこまれた木の質感ですよね~。
本当にこういう建物の風情って、一朝一夕では出ない
ものなので、歴史を感じますね。
来月いっぱいなのですが、角屋さんは9/15からは
普通のもてなしの文化美術館として開館されますので、
見学料金が上がってしまうと思います。ぜひ9月前半に!
Commented by hid2362鈴木です。 at 2014-08-29 00:22 x
いつもながら、構図が安定していて見ごたえがあります。
Commented by kwc_photo at 2014-08-29 00:49
>鈴木さん
ありがとうございます~。
輪違屋さんは、10年ぶりでしたが、ちょっと思い入れがあるので
頑張りました(^-^)。
次回はいつ公開でしょうね。また10年後くらいかなぁ。
年を取るなぁ(笑)
Commented by kirafune at 2014-08-30 08:38
こちらのお庭、本当に
素晴らしい佇まいですね~。
こんなすごい庭と建物が
10年に1度しか公開されないなんて。
これは見に行きたいなあと
katsuさんのお写真見て
思いました。
Commented by kwc_photo at 2014-08-30 20:09
>kirafuneさん
こちら、普段は入れない場所なので、それだけでも行く価値あり!
と走って行ってきました(笑)
お庭もいいですが、やっぱりお部屋や置屋さんの佇まいというのが
見どころですね。
あと一ヶ月、こちらに来ることがあれば是非!
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