前祭・山鉾巡行2014(白楽天山~船鉾)
2014年 07月 28日
見どころも続々出てきますよ~!
そう、私もそろそろ出勤時間が迫ってきています。
というわけで、この渋滞中に四条通を北側へわたらせてもらいました。
ここから山鉾の左側面が見えるようになります(笑)
中国唐の詩人白楽天が、道林禅師に仏法の大意を問うたところ、
「諸悪莫作・衆善奉行」(悪い行いをせず善い行いをしないさい)」と答えた場面を表しています。
前懸は16世紀ベルギー製のタペストリー。
トロイ戦争の場面を描いたものとしては、鶏鉾、鯉山と共通ですが、
この前懸は大津曳山祭の月宮殿山、龍門滝山の見送りと元は一枚だったもの。
こうやって幾つもの形に分かれて伝わっているのも面白いですね。
見送りは「手織錦萬寿山図」。山鹿清華の作です。
和泉式部、御所紫宸殿の梅を手折ってこい、とは、なかなか酷な依頼をしたようですね(笑)
別名、花盗人山と呼ばれます。
これで恋を成就させた保昌、この山のお守りは「恋愛成就」です(^-^)
見送りは寛政10年製作された日本製綴錦の復元です。
三歳の子を埋めるべく穴を掘ろうと決意します。
すると、地中から黄金の釜が出てきた、というお話。うーん、じゃぁこの子は埋められる運命にあったんですね(^_^;)
郭巨山の法被の背中には「釜」。上のエピソードから「釜堀山」とも呼ばれることが由来です。
まずは放下鉾です。
黒い笠には逆さミッキーがくっきり(笑)
お見事でした。
皆川泰蔵作の蝋纈染め。
二羽のフクロウが何とも神秘的に見えます。
唯一屋根の上にご神体人形、天瓊矛を持った伊弉諾尊(イザナギノミコト)が乗ります。
山ですが車輪がついて曳くタイプの「曳山」。
山の中には手力雄尊(タヂカラオノミコト)、戸隠大明神(トガクシダイミョウジン)が飾られています。
一番目を引くの下水引ですね。「鳳凰瑞花彩雲岩に波文様紋織」です。
金地に極彩色の鳳凰がたくさん飛んでいます。豪華!二〇〇三年の復元です。
「日月龍百人唐子嬉遊図」。こちらも復元新調品です。
今年後祭で復活した大船鉾が後祭の殿を務め、「凱旋の船(鉾)」と呼ばれることと対称します。
そういう意味で、大船鉾の復活、そして後祭の復活には大きな意味がありますね。
屋形の中には神功皇后と磯良・住吉・鹿島の三神を祀ります。
人気があるのもわかりますね。
飛龍文の螺鈿細工です。
何度見ても本当に綺麗です。
これで2014年の山鉾巡行、コンプリートです。
が、出勤するために駅に向かいながら、新町通りの戻り鉾の様子も撮影しましたので、
もう一度祇園祭シリーズが続きます(^-^)