前祭・山鉾巡行2014(白楽天山~船鉾)
          
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さぁ、前祭の山鉾巡行も大詰め。
見どころも続々出てきますよ~!





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山十一番、白楽天山。待機中です。
そう、私もそろそろ出勤時間が迫ってきています。

というわけで、この渋滞中に四条通を北側へわたらせてもらいました。
ここから山鉾の左側面が見えるようになります(笑)

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白楽天山のご神体は白楽天と道林禅師。
中国唐の詩人白楽天が、道林禅師に仏法の大意を問うたところ、
「諸悪莫作・衆善奉行」(悪い行いをせず善い行いをしないさい)」と答えた場面を表しています。

前懸は16世紀ベルギー製のタペストリー。
トロイ戦争の場面を描いたものとしては、鶏鉾、鯉山と共通ですが、
この前懸は大津曳山祭の月宮殿山、龍門滝山の見送りと元は一枚だったもの。
こうやって幾つもの形に分かれて伝わっているのも面白いですね。


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見送りは「手織錦萬寿山図」。山鹿清華の作です。


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山十二番、保昌山。


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平井保昌が満開の梅の花を持ってきて、和泉式部に渡そうとしている場面です。
和泉式部、御所紫宸殿の梅を手折ってこい、とは、なかなか酷な依頼をしたようですね(笑)
別名、花盗人山と呼ばれます。


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忍び込んだ御所で北面の武士に射られかけたそうですが、バッチリ枝を持ってきしたね。
これで恋を成就させた保昌、この山のお守りは「恋愛成就」です(^-^)


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懸装品の前懸、胴懸は円山応挙下書きのもの。
見送りは寛政10年製作された日本製綴錦の復元です。

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山十三番、郭巨山。


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唯一、屋根を持つ山として知られます。


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老母と食べ盛りとなった三歳の男の子を養えなくなった郭巨は、「子はまた得られるが、母は得られない」と、
三歳の子を埋めるべく穴を掘ろうと決意します。
すると、地中から黄金の釜が出てきた、というお話。うーん、じゃぁこの子は埋められる運命にあったんですね(^_^;)


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「四季花鳥図」の前掛・胴掛、見送りの「都の春図」とも上村松篁画伯作です。
郭巨山の法被の背中には「釜」。上のエピソードから「釜堀山」とも呼ばれることが由来です。

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さぁ、ここからクライマックスに進みます。くじ取らずの三基。
まずは放下鉾です。


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やって来ましたよ。
黒い笠には逆さミッキーがくっきり(笑)


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こちらの稚児人形、三光丸さんは、三人の人形方さんによって「太平の舞」を踊ってくれることで有名。


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ズズイ、と体を前に投げ出し・・・


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ググっと睨め回し。
お見事でした。


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見送りはお馴染み「バグダッド」。
皆川泰蔵作の蝋纈染め。
二羽のフクロウが何とも神秘的に見えます。


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さぁ、こちらもくじ取らずの岩戸山。
唯一屋根の上にご神体人形、天瓊矛を持った伊弉諾尊(イザナギノミコト)が乗ります。
山ですが車輪がついて曳くタイプの「曳山」。


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鉾柱の代わりに松を立てているのも特徴です。
山の中には手力雄尊(タヂカラオノミコト)、戸隠大明神(トガクシダイミョウジン)が飾られています。


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前懸は玉取獅子文の中国緞通、胴懸はペルシャ唐草文緞通です。
一番目を引くの下水引ですね。「鳳凰瑞花彩雲岩に波文様紋織」です。
金地に極彩色の鳳凰がたくさん飛んでいます。豪華!二〇〇三年の復元です。



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見送りはすこし小さめ。
「日月龍百人唐子嬉遊図」。こちらも復元新調品です。


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前祭の殿(しんがり)を務めるのは何ともカッコイイ船鉾。


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想像上の鳥、「鷁(げき)」が船首に燦然と輝きます。


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神功皇后が出陣する様子を描いた「出陣の船(鉾)」。
今年後祭で復活した大船鉾が後祭の殿を務め、「凱旋の船(鉾)」と呼ばれることと対称します。
そういう意味で、大船鉾の復活、そして後祭の復活には大きな意味がありますね。

屋形の中には神功皇后と磯良・住吉・鹿島の三神を祀ります。


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船鉾の勇姿。いやぁカッコイイ。
人気があるのもわかりますね。


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私の大好きな工芸品。
飛龍文の螺鈿細工です。
何度見ても本当に綺麗です。


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殿(しんがり)の船鉾を見送ります。

これで2014年の山鉾巡行、コンプリートです。
が、出勤するために駅に向かいながら、新町通りの戻り鉾の様子も撮影しましたので、
もう一度祇園祭シリーズが続きます(^-^)
by kwc_photo | 2014-07-28 21:29 | 京都(Kyoto) | Trackback(1) | Comments(16)
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Tracked from ぶらりねっと at 2014-08-02 10:18
タイトル : 祇園祭-山鉾巡行(前祭)- ☆月鉾~船鉾
ラストは月鉾~船鉾までをお伝えします。最後まで迫力満点です。笑... more
Commented by kurese0535 at 2014-07-28 22:03
こんばんわです。
前も後も行けなかったので拝見できて嬉しいです。
船鉾ってやっぱりかっこいいですね。
今年の大注目の大船鉾もそうですが!!
船の形が好みかなと改めて思いました。
Commented by davidmittu at 2014-07-28 22:53
こんばんは。
ついに前祭制覇しましたね!先を越されました(笑)
船鉾、大迫力ですね。
辻回しもすごかったですが、これだけ間近で見られるのも羨ましいです。
Commented by cynchia at 2014-07-28 23:07
こんばんは、すばらしいです。
細かい細工もよくわかります、
ありがとうございました。
Commented by prado9991 at 2014-07-28 23:51
こんばんは
やっぱり僕も船鉾が良いな~。
大海を進むかのような雄姿、貫禄すら感じます。
今年は、大船鉾も復活したので船鉾も人気倍増でしょうね。
Commented by arak_okano at 2014-07-29 06:57
祇園祭の鉾は長く長く大切に他されているだけではなくて、復活や新調されてもいるのですね。また新しい祇園祭の見方を教えて頂きありがとうございます、バグースです。
Commented by kirafune at 2014-07-29 08:58
katsuさんの山鉾巡行は目にも鮮やか、
詳しい解説つきで、得した気分です。
新町通りの戻り鉾の姿もまた
二度おいしいですよね。
楽しみです。
Commented by misat at 2014-07-29 12:53 x
貴重なお写真を沢山見せて頂きました。
解説も非常に分かり易かったです。
装飾品はどれも其々とても鮮やかですね。
西欧のタペストリー等が使われている事も大変興味深いです。
熱気と迫力が伝わるお写真、有難う御座います^^
Commented by at 2014-07-29 14:43 x
素晴らしい写真の数々ですね。
色々な鉾の装飾品の煌びやかで豪華なこと。
詳しい説明ありがとうございます。
やはりその中でも船鉾は大きくてかっこいいですね。
Commented by kwc_photo at 2014-07-29 22:28
>kureseさん
うまい具合に前祭は仕事前に時間をもらえたのでラッキー
でしたよ。
船鉾は大好きな鉾です。やっぱり他とは違う威容があります。
これぞ前祭のしんがり!本当に素晴らしいです。
昨年までは、この後に後祭が続いていたのでボケちゃって
いましたが、この船鉾が最後だというのが意味がありますよね。
Commented by kwc_photo at 2014-07-29 22:28
>davidmittuさん
前祭、やっと制覇です。7月中に終わってよかった(笑)
辻回しも見事だったでしょうね。
真横からみるというのもいいものですが、この白楽天山
からは時間もなかったので、自分から四条通を西へ向かい
ながら「お迎え撮影」でした(^-^)
Commented by kwc_photo at 2014-07-29 22:28
>シンシアさん
山鉾は本当に見応えたっぷりですよ。細かい部分もすごく
繊細な細工や工芸品で飾られています。
やっぱりいちばん好きなのは船鉾の舵の螺鈿細工ですね。
本当に綺麗なんですよ~。
Commented by kwc_photo at 2014-07-29 22:28
>pradoさん
船鉾、カッコイイですよね~。やっぱり好きな鉾です。
そして、以前の前祭、後祭一体型とは違って、ああ、船鉾が
殿なんだ、というのが今年は感慨深くって。
後祭も見に行きたかったなぁ。来年こそは!
Commented by kwc_photo at 2014-07-29 22:28
>アラックさん
やはり重要文化財も多く含まれる懸装品ですからね~。
やっぱり古くなってくると、巡行には耐えられなくなって
きますので、様々な技術を駆使して、立派な復元新調品が
作られています。
色味も鮮やかに蘇り、ある意味本来の姿はこのような
色だったのだ、ということがよくわかりますね。
今年は出勤前ということもあり、いつもとは違う場所を
選んでみましたよ(^-^)。
Commented by kwc_photo at 2014-07-29 22:28
>kirafuneさん
山鉾巡行、今年は横から見ましたので、ホントに順番どおり。
辻回しなどの見せ場がない分、じっくり行列を見ることが
できました。
新町はまたあの狭い通りをギュウギュウになって通って行く
姿がいいですよね。
走りながらですが、撮影してきましたよ(笑)
Commented by kwc_photo at 2014-07-29 22:29
>misatさん
そうなんですよ。祇園祭という京都のお祭りに、なぜ
ベルギーの???と驚きますよね。
舶来品が珍重された江戸時代に、大名、豪商の手を経て
伝わってきたものと言われています。
大事に祇園祭で使われてきたのですね。そういう歴史も
とても興味深いです(^-^)。
Commented by kwc_photo at 2014-07-29 22:29
>彩さん
本当に祇園祭の山鉾の懸装品は美術品クラスばかり。
見ていても飽きないですね。
復元新調品も見事な出来栄えなので、やっぱり美術品です。
それを山鉾に飾って巡行してしまうんだから、豪華絢爛
ですよね(^-^)。
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