前祭・山鉾巡行2014(鶏鉾~月鉾)
2014年 07月 26日
鉾に載る稚児人形も必見ポイント。
懸装品とともに観賞していきましょう(^-^)
鶏鉾です。
鉾を曳く曳き手さんに力が入る様子は圧巻。
天水引ひ踊るのは青い麒麟。下水引は金地に綴織された「唐宮廷人物図」。
名前が伝わらなかったようです。
でも、幕末に制作された見事なものです。
鉾巡行では、車方さんがバランスを見ながら車輪を誘導します。
鉾頭は高すぎて見えませんが、三角形に卵形があしらわれています。
復元新調品ですが、現物は重要文化財、16世紀のベルギー製タペストリーで「トロイの王子と妻子の別れ」。
もとはもっと大きなタペストリーだったものを何分割かにして伝わったようで、
長浜曳山祭の鳳凰山の見送りがこのタペストリーの右側に位置したものであると言われます。
白楽天山、鯉山に伝わるベルギー製タペストリーと合わせ、トロイ戦争を題材とした連作物が鉾町に伝わっています。
興味深いですね。
切ないお話ですね。
クルンクルンと棒を回しながら登場です。
笛太鼓に鉦の音色がとても雅です。
応仁の乱、禁門の変で焼けた四条傘鉾は昭和63年、巡行に復活しました。
山十番、蟷螂山です。
豪華な御所車に見事な懸装品も目を引きますが・・・
御所車の中に入った人が操作しているんですよ。暑い中おつかれさまです。
油天神山、鶏鉾、木賊山、四条傘鉾、蟷螂山が全部見えています。
辻回しに手間取っているのかな?
この幕はそろそろ新調したほうがいいかもですね(笑)
最も高く、重い鉾と言われています。
豪華な冠をつけていますね。
天水引も円山応震下絵の「霊獣図刺繍」。素晴らしい逸品です。
屋根の先端に付くのはカラス。ただのカラスじゃありません。足が三本の八咫烏です。
蟇股部分の波を駆ける兎は、左甚五郎作と言われます。
月鉾のマークは人気で、Tシャツや団扇などのグッズの売れ行きも良いそうですよ。
次回はラスト。白楽天山~船鉾です。