前祭・山鉾巡行2014(占出山~綾傘鉾)
2014年 07月 23日
まずは山一番の占出山から綾傘鉾まで。
釣り竿がみえますね。
懸装品には三十六歌仙とその歌をあしらった水引、胴懸には日本三景の綴錦が描かれています。
故あって妻と離れ離れにになった男が、難波浦で芦を刈って暮らしていたところ、妻と再会する物語です。
胴懸は尾形光琳原画の燕子花図、見送りは山口華楊の「鶴図」です。前懸も同じく山口華楊の「凝視」。
いずれも比較的新しく、胴懸は平成5年~6年、前懸と見送りは昭和60年~61年のものです。
手や笠、筍、そして松の枝にも雪が被っていますね。
こちらからは見えませんが、反対側の胴懸は「砂漠らくだ行(日)」と対照のものとなっており、平成20年、21年に新調されたもの。
見送りは竹内栖鳳の「白地墨画竹林図」。昭和15年の作です。
函谷鉾の一行です。
前懸は「イサクに水を供するリベカ」の毛綴織。
現物は重要文化財指定を受けていますが、鉾にかかるのは平成18年に新調された復元品です。
この面で右から「梅に虎文」の朝鮮緞通、「赤地花唐草文」のペルシャ絨毯、「玉取り獅子文」の中国緞通。
いずれも平成2~3年の復元品で巡行します。
下水引は山鹿清華の昭和十三年作、「群鶏草花図」。いきいきと鶏が描かれています。
天保九~十年の鉾再建時に復元されたものだそうです。
残念ながら、この位置は通過のみ。鉾町が変わるたびに踊ってくれるのですがね。
四条河原町交差点では盛り上がるんですよね~(^-^)
次回は伯牙山~をお届けします。