京都御所・秋季一般公開中の11/3、雅楽の催しがありました。
(※京都御所一般公開は11/4で終了しています)
管楽の皆さんがスタンバイ。
さぁ、舞楽が始まります。
一曲目は「蘭陵王」。
龍頭を模した厳しい面をつけた蘭陵王が力強く舞います。
この蘭陵王、眉目秀麗で知られた方。
あまりの美貌に、味方が見とれてしまって士気が上がらず、
また敵からは侮られてしまうため、必ずこのような厳しい面を被って出陣したという故事に倣ったもの。
このように、力強く舞うのも、美貌を隠し、士気を鼓舞するためなのですね。
それにしても何とも獰猛な雰囲気のある面です。
見事、戦いを指揮している、という感じ。
実は、この舞手さんは女性でした。
絶世の美貌だったという蘭陵王を舞ったこの方、どんな方だったのかなぁ(^-^)。
ちょっと「ビックリしたマスオさん」的なポーズ(^-^)。
大きく足を踏み鳴らし・・・
ビシっとキメ!
鮮やかな衣装と勇猛な雰囲気の舞に圧倒されました。
面のしつらえの細かさにも驚かされました。
女性の舞とは思えないほどの迫力でしたが、そこは眉目秀麗な蘭陵王。
しなやかさと力強さを表現するには、
やはり女性の舞手、という方が雰囲気が出るのかもしれませんね。
二曲目は「納曽利」。
蘭陵王の答舞となっています。
蘭陵王と同じく龍頭の面をつけ、手には銀色のバチを持って踊ります。
この衣装も鮮やかですね。
蘭陵王とは、また違う迫力の面です。
二人での舞は、そのコンビネーションも見どころの一つ。
チョン、と飛ぶ所作も面白かったです。
見事な舞に魅了された、京都御所・一般公開での雅楽鑑賞でした。