半夏生の庭(建仁寺塔頭・両足院)後編
2013年 07月 02日
両足院、お部屋と茶室からの景色をお届けいたします。
(※6月17日撮影)
半夏生咲く(建仁寺塔頭・両足院)お庭歩き編 はこちら
このお庭もちょっと趣が良いので好きなんです。
いやぁ、清々しい光景にやっぱり惚れ惚れ。
カエルの声だけが響きました。
ということは、臨池亭で休まれていた方がこちらへ移動してきましたね。
狙いすまして、臨池亭へ向かいます(^-^)。
青空も出て、清々しい光景。
この日は府立大の茶道部の皆さんが接待してくださいました。
井戸水を使って立てていただいたお茶もまろやかで美味なんですよね。
このお寺の屋根瓦にもバッチリ星月紋を確認できます。お武家さん縁のお寺ということがわかります。
で・・・なんと、同席したご婦人と会話したところ、このお寺の檀家さんとのこと。
よく聞くと、まさかの大村さん。両足院にこの臨池亭を寄進したという、白木屋(東武百貨店)創始者の大村家の子孫の方でした。
ひゃぁ。なんというめぐり合わせでしょう。
臨池亭の床の間には、建仁寺管長を40年以上勤めた黙雷和尚の筆による「水月」の文字の掛け軸が。
紫陽花とナナカマドの生花も夏らしくて見事。
裏千家の千宗室に師事して師範にまでなった彼女。
この茶室から、半夏生を眺めながら黙雷和尚と禅問答したのでしょうか。
それに動じず、「一つの宗教に籍をおいているからといって、他の宗教の方のお話を聞いてはならないということはないでしょう?」
と反論したといいます。
そんな新島八重さんと、この茶室で出会えた、そんな気がした両足院でした。