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花景色-K.W.C. PhotoBlog

京都・奈良を中心に、花と緑や紅葉の景色、そして時々舞妓さんを撮影しています


by Katsu

半夏生の庭(建仁寺塔頭・両足院)後編

  
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夏至から数えて11日目の今日、7/2から5日間が「半夏生」ですね。

両足院、お部屋と茶室からの景色をお届けいたします。

(※6月17日撮影)


半夏生咲く(建仁寺塔頭・両足院)お庭歩き編 はこちら






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まずは坪庭から。
このお庭もちょっと趣が良いので好きなんです。


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井戸のあるお庭。


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苔、白砂のバランスの良いお庭です。


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さぁ、半夏生の咲くお庭へ。
いやぁ、清々しい光景にやっぱり惚れ惚れ。


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静かな静かなお庭。
カエルの声だけが響きました。


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ほんの束の間の静寂ですが、しっかり楽しませてもらって大満足。


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苔庭を横断する踏み石も素敵。


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雨の後で、苔も青さが戻っていてよかったです。


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さぁ、そろそろ他のお客さんの気配。
ということは、臨池亭で休まれていた方がこちらへ移動してきましたね。
狙いすまして、臨池亭へ向かいます(^-^)。


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やってきました~。
青空も出て、清々しい光景。
この日は府立大の茶道部の皆さんが接待してくださいました。

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お楽しみはこのお茶とおまんじゅう。


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緑色の餡と白い皮を半夏生に見立てた、その名も「半夏生」です。
井戸水を使って立てていただいたお茶もまろやかで美味なんですよね。


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この半夏生のおまんじゅうに押された焼印は星月紋。
このお寺の屋根瓦にもバッチリ星月紋を確認できます。お武家さん縁のお寺ということがわかります。

で・・・なんと、同席したご婦人と会話したところ、このお寺の檀家さんとのこと。
よく聞くと、まさかの大村さん。両足院にこの臨池亭を寄進したという、白木屋(東武百貨店)創始者の大村家の子孫の方でした。
ひゃぁ。なんというめぐり合わせでしょう。


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お隣は、織田有楽斎の茶室、如庵を模したという「水月亭」。
臨池亭の床の間には、建仁寺管長を40年以上勤めた黙雷和尚の筆による「水月」の文字の掛け軸が。
紫陽花とナナカマドの生花も夏らしくて見事。


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この黙雷和尚の人柄に傾倒し、坐禅に通っていたというのが、なんと大河ドラマで取り上げられている「新島八重」さん。
裏千家の千宗室に師事して師範にまでなった彼女。
この茶室から、半夏生を眺めながら黙雷和尚と禅問答したのでしょうか。


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このことが発端で、キリスト教から仏教へ宗旨替えしたのか!と新聞にまで書かれて叩かれた八重さん。
それに動じず、「一つの宗教に籍をおいているからといって、他の宗教の方のお話を聞いてはならないということはないでしょう?」
と反論したといいます。

そんな新島八重さんと、この茶室で出会えた、そんな気がした両足院でした。
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by kwc_photo | 2013-07-02 00:34 | 京都(Kyoto) | Trackback