山里のいおり。
大好きな直指庵にも、秋が着実に訪れてきています。
(※9月9日撮影)
木漏れ日で、陰影が美しい直指庵に入りました。
青々とした石段は、初秋というよりは、まだまだ夏の様相。
でも、時折涼風が吹き抜ける、何とも素敵な空間。
鬱蒼とした山の中ですが、手水鉢の中に抜けるような青空を見つけました。
お部屋に佇んでも、本当に清々しい空間に囲まれて・・・
つかの間の癒しを堪能させてもらえます。
都会の喧騒から離れた、ある意味、異空間。
この空間に、さらなる癒しが準備されています。
それはこの「想い出草」
「そっと その意地を 私の心(ノート)に すててください
苦しむあなたを みているのが つらいのです」
このノート、もう5000冊以上にもなっているのだそうです。
当初は落書き防止の為の雑記帳だったそうですが、このお寺の雰囲気の中で熟成されたのか、苦しみ、悩みを告白するノートに姿を変えていったようです。
静かに自分と向き合う時間が得られるこの空間。
なるほど、懊悩を吐露したくなる気持ちも生まれるのでしょう。
そんなことを思いながら歩いていると、まさかの秋明菊に、ハッと現実に引き戻されました。
こんなに綺麗に咲いているなんて・・・。
ちらほら咲いている姿は他のお寺でも見かけましたが・・・
ここまで見頃を迎えていたのは、ここが初めてでした。
すすきはまだ穂が開いていない状態でしたが、初秋の雰囲気を醸しだしてくれていました。
青々としたお庭と秋のお花・・・
あちら、と、こちら。やはり異空間に迷い込んでいたんだろうか?と思ってしまう、直指庵。
最後は秋の花、ヤブランに見送られました。
紅葉の季節が楽しみな、そんな枝ぶりの紅葉でした。
おまけ。
直指庵周辺でのそぞろ歩きで見かけた秋の花。
まずはキバナコスモス。
こちらは花虎の尾。
見事だったのは、田んぼの畦に咲いていた、このミソハギ。
頭を垂れ始めている稲穂との色のコントラストに、思わず立ち止まって何枚もシャッターを切りました(^-^)。